ニューヨークの美術の潮流
第二次世界大戦前までは、アメリカ人の若い画家や彫刻家が芸術の本場ヨーロッパに移り、パリなどで時代の前衛に触れる事が一般的だった。
アメリカはヨーロッパの伝統や流行を一方的に受け取る側で、アメリカ人の富豪やニューヨーク近代美術館なども自国の若い美術作家よりはヨーロッパの流行作家の作品を買い集め、個々のアメリカ人画家や彫刻家がヨーロッパで評判になることはあってもアメリカの美術潮流がヨーロッパ芸術に影響を与えるようなことはまずありえなかった。
そのヨーロッパの前衛を担う人々がアメリカに移ってきたことがアメリカの若い画家たちや既存の画壇に与えた影響は大きなものだった。
以後アメリカでは、いまいち伸び悩んでいたモダニズムが全面的に開花し、ニューヨークの美術の潮流は先鋭的なものへと変わった。