表現方法
激しい感情を、キャンバスに具象的でない方法で叩きつけるように表現するというところだが、抽象表現主義といわれた美術家たちの中には、単に抽象であって感情表現をあらわにしなかったり重視しなかったりする者も含まれてしまっている。
たとえば暴力的でグロテスクな筆致で女性たちを描いたウィレム・デ・クーニング、いっぽう表現主義的にはみえないマーク・ロスコの色の積み重ねや、キャンバスと格闘するように垂らすペンキの動きや量を、実は緻密にコントロールしていたジャクソン・ポロックなど、多様な美術家が抽象表現主義のカテゴリーで一くくりにされている。